『パスポートを無くした話 後編 in ネパール』

昨日の続きです。

 

カトマンズからパスポートを無くした町ポカラへ戻ることに。

 

けど、その時すでにパスポートを無くしてから5が経過していた。

 

 

しかし、結果から言うとポカラへ戻ると決めた次の日、

僕はポカラに戻らなかった。

 

パスポートを無くした僕が何をしていたかと言うと、

 

かなちゃんと普通に観光!!

 IMG_5736

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実はこの日の夜にかなちゃんが日本に帰る予定だったので、

最後まで一緒に観光しようと思ったのです!

 

だってもうこの日でパスポート無くして6日目だからね、

6日目に探そうが、7日目に探そうがきっと結果は変わらない。

 

 

見つかる時は見つかるし、無い時はない。

 

 

そう考えてこの日はかなちゃんと最後の観光をして、

お土産の買い物をして、

夜はなみだなみだのお別れ。←あれ、泣いたっけな。

 

かなちゃん、1週間お世話になりました!!!

日本でまた仕事がんばって!!

 

 

そして次の日の朝、バスで9時間かけてポカラへ。

パスポート無くしてから7日目です。

 

 

ただこんな日に限って、エンジンが故障。IMG_4698

 

 

しばらくバスが動かない。

 IMG_4703

欧米人が、

「ヘーイみんな!寝袋は持ってるかな?今日はここで野宿のようだぜ、ハハー!!」

 

なんてジョークを言ってたけど、状況が状況だけに全く笑えない。

 

 

カトマンズーポカラ間を移動する人にアドバイスなんですけど、

Holiday  Adventureってバス会社は安いけど,

その分満席になるし、バスもよく故障するのでやめといた方がいいです。

 

ちなみに帰りはタイヤがパンクしてました。

 

100円くらい多く出せば、空いてる良いバスに乗れます。

 

 

結局バスは、予定よりも2時間近く遅れてポカラに到着。

 

あぁ戻って来ちゃったよ、ポカラ。IMG_4732

 

 

とりあえず、前泊っていた宿へ。

 

 

こーいうのは、自分で見て見ないと納得できない。

泊ってた部屋に入れてもらって、パスポートを探してみる。IMG_4720

 

結果はもちろん無い。

 

 

 

次にバイク屋へ。

 

バイク屋も宿のオーナーが調べてくれて、見つからなったと言っていた。

でもここも自分で行かなければ、納得できない。

 

新しくバイクを借りた時のレシートを見つけたので、

宿のオーナーにそれを見せると、バイク屋に電話してくれた。

 

 

そして、バイク屋について来てくれるという。

 

2人でバイク屋へ向かう。

 

 

 

宿からバイク屋までたった10分の道のりがとても長く感じられる。

 

 

もしバイク屋に行って、自分の目と耳で無いことが確認されたら、

いよいよパスポート紛失が紛れもない現実になる。

 

 

警察所行って、大使館行って、ビザ取り直して・・・・

 

 

現実を受け入れるのが怖い。

 

 

オーナーにバイク屋に電話でなんと言われたのか聞いてみた。

 

「さっき電話で何て言われたの?」

「日本のパスポートが1つあるらしい。来て確認してくれって言っていた。」

 

 

なにー!!

 

もう絶対それ俺のジャン!!!!

 

 

いや、もしかしたら他のレンタルしてる人のパスポートかもしれない。

バイクをレンタルする観光客はたくさんいる。

 

でもきっと俺のだ、そんな気がする!!!!

 

 

 

そう信じて、足早にバイク屋へ歩く。

 

 

バイク屋について、レシートを見せオーナーが事情を説明する。

 

 

すると、受付のおばちゃんがおもむろに1つの引き出しを開けた。

 

 

どうやらそこにパスポートを管理しているらしい。

 

 

そして、1つのパスポートが出された。

 

 

可愛い布のケースに入った日本のパスポート。

 

 

あ、それ!!!

 

 

 

俺のじゃない!!!!

 

 

 

まさかの、別の日本人のパスポートでした。

 

 

4台あったレンタルバイクが3台しかなかったから、

現在バイクを借りてる人のパスポートなのだろう。

 

 

 

潮時だな。

諦めて警察署言行って、紛失証明書もらいに行くか。

 

 

「それ、僕のじゃないです。」

 

僕が静かにそう言うと、

受付のおばちゃんが引き出しを再度確認、

 

 

 

そして、

 

 

「あ、奥にもう1つあったわ!」

 

と言って、1つのパスポートを取り出した。

 

 

 

ボロボロで汚く、どこかで張られた謎のシールが貼ってあるパスポートだ。

 

 

 

あー!!

 

それ俺のだ!!!!

 

 

 

まさかのパスポートありました!!

 

 

 

「なんで俺のパスポート持ってるの?」

 

「あなたがバイクを借りた時に預けたはずよ。ここにあったのは、私も今気が付いたけど。」

 

 

えっ!!!

 

俺パスポート預けてたのか!!!

 

し、知らなかった―!!!←バカ。

 

てかおばちゃん1週間も気づかず置いといたのかよ!!

 

 

そして宿のオーナー、

電話でバイク屋確認してくれたって言ってたじゃんかよー!!!

 

 

 

 

もう何が何だか。

 

 

ま、まぁとりあえず、あって良かった。

 

 

バイク屋のおばちゃんがぼそっと言う。

 

「あなたも忘れた、私たちも忘れた、責任は半分半分よ。」

 

ま、確かにそうだ。

でも何よりあって本当に良かった!

 

 

宿に戻る時に、宿のオーナーに聞いた、

「バイク屋を確認してくれたって言ってなかったっけ?」

 

「あの店は確認したよ。でも教えてくれたナンバーのバイクが見つけられなくて。だから結局、君がどの店のバイクを借りたか分かんなくて。」

 

 

え、それって結局バイク屋にパスポートがあるかは確認してないじゃん。

 

 

 

まぁ俺が戻ってきたから良かったものの、

これで俺が自分で戻ってこないで、

カトマンズの警察署で証明書貰ってたら、

俺のパスポートはどうなっていたか。

 

 

諦めず来てみて良かった。

 

 

宿に戻り、この日は1泊して次の日にカトマンズに戻ることにした。

 

 

しかし、この事件はここで終わらなかった・・・

 

 

 

 

バイク屋にパスポートを預けたことも知らず、

勝手に無くしたと思っていたなんてなんて、

僕はなんておバカさんなんだろうか。

 

 

でも冷静に考えて、

パスポートを預かっておいてそれを返さず、

連絡もせずずっと持ってた(気づいてなかったポイ)

バイク屋にも責任はあるよなー。

 

 

「忘れてて、ごめんね。」

 

の一言ぐらいあってもいいんじゃないだろうか。

こっちはバス往復して、

宿にも泊ってそれなりに時間とお金がかかってる。

 

 

まぁパスポート置いたままカトマンズに戻った俺が悪いんだけどね。

 

 

でも向こうにも責任はあるはず!!

 

 

「よし、片道のバス代くらい出してもらおう!そうじゃないと納得いかないわ!」

 

 

ということで、バイク屋に文句を言いに行くことに。

 

 

さっきおばちゃんも「責任は半分半分」って言ってたしな。

 

 

 

バイク屋につくと、さっきのおばちゃんは居なくて、

若いお兄さんしか居なかった。

 

 

そこでお兄さんに事情を説明。

僕がわざわざカトマンズから戻ってきたことも伝えた。

 

 

別にお金は最悪無理にしても、

こっちはカトマンズからわざわざ戻ってきたんだから、

一言くらい謝って欲しかった。

 

そうただ一言、「それはこっちも悪かった、ごめんね。」と。

 

 

事情を一通り説明し、

片道のバス代(500円)くらい払ってほしい旨をお兄さんに伝える。

 

すると、お兄さんは、

 

「そんなもの払えるわけないだろーが!!むしろお前が1000円俺に払え!!!お前は俺の気分を害したからな!」

 

と言ってキレだした。

 

 

逆切れだ。

 

 

 

僕は自分が一番悪いことは認めてるし、

お金もそこまで重用じゃないんだけど、

このお兄さんの態度に僕も頭にきてしまった!

 

「はぁ、お前何言ってんの?そっちにも責任はあるだおうが、さっきおばさんもそれは認めてたぞ。」

 

 

そう言って、お兄さんの肩をポンポンと叩いた。

お兄さんは身長も俺より低く細身、年齢は僕と同じくらい。

 

「俺に触るな!!そして、早く1000円払え!!文句があるなら、警察でも何でも呼んで来いよ!!」

 

 

そんな感じでしばらくお兄さんと口論。

僕らの声は次第に大きくなっていて、周りには人が集まってきていた。

 

 

「おー、そうかじゃあ今警察呼んでやるよ!!誰か携帯貸してくれ!」

 

しかし、周りにいるネパール人達はみんな彼の知り合いらしく、

誰も僕に携帯を貸してくれない。

 

彼が「こんなやつに貸すこと無いぜ」みたいなことを言ったようだ。

 

直接警察を呼びに行くことにした、

 

「今呼んで来るからな、逃げんなよ。」

 

そう言って、僕は警察へ向かった。

普通の警察では英語が通じなくて無理だと考えて、

ツーリストポリス(観光客の事件を担当している警察)へ向かった。

 

でも結局ツーリストポリスも英語をあまり理解してくれず、

結局近くにいたタクシーのおじさんが通訳の役目をしてくれた。

 

ツーリストポリスのおじさん。次の日にバス停で再会した。IMG_4740

 

 

おじさんに事の流れを説明する。

 

「そうか、そうか。それは大変だったね、うん、君の言う通り僕もバイク屋さんにも責任があると思うよ。」

 

 

そう言って、僕が言ったことを警察に通訳してくれるおじさん。

どうやら警察官も理解できたみたいで、僕の見方をしてくれるそうだ。

 

 

レシートに書いてあったバイク屋の番号に電話してくれて、

 

 

「今ここに彼を呼んだから、ここで話し合いをしよう。」

 

と言ってくれた。

 

 

しかし、ここでちょっと冷静になってきた。

 

 

あれ、なんでこんなことになってるんだっけ?

 

俺別にお金はもらえなくてもよくて、

文句を言ってただ一言謝ってもらえれば、

それで良かったんだけどな。

 

 

なんか話が大きくなりすぎてる。

 

しかも、たった500円の問題で。

 

 

しばらくしてもバイク屋のお兄さんが来なくて、

警察が彼にまた電話をしてくれた。

 

どうやら彼はだだをこねて、来ないと言っているらしい。

 

そして電話で警察官に対して、

自分に責任がない理由を説明し始めたようだ。

 

5分ぐらい彼の説明を聞いていたポリスが、

タクシーのおじさんに何かを言って、

おじさんがそれを僕に伝える。

 

「残念だけど、この問題は君に問題があるよ。だから君はバイク屋からお金をもらうことはできない。」

 

 

あ、2人も彼に説得されちゃったんだね。

 

「まぁお金はどうでもいいんだけどさ、

俺が言いたいのはさ、そっちにも少しくらい責任が・・」

 

と言いかけたところで、説得するのを辞めた。

 

英語も大してできないのに、

バイク屋にも責任があって、

あの態度がうざいとか、

お金の問題じゃなく、

とか彼らに伝えたところでどうしようもない。

 

それに共通言語があるバイク屋の方が

絶対に警察官に自分がいかに無実かを伝えられるに決まってる。

 

それに500円なんて、今更だけどやっぱりどうでもいい。

 

 

もう時間の無駄だ。

 

「協力してくれてありがとう。確かに僕が悪かったです。」

 

と言い、もうこの問題を終わりにすることにした。

 

 

どう考えても、向こうにも責任はあると思うんだけどね。

 

 

なんか、むしゃくしゃするわー!!!

 

 

もうこういう時は食べるしかない!!

 

ということで、行きつけの日本食屋さんへ。

 

すると、知り合いの日本人発見!

カトマンズで同じ宿でご飯も一緒に食べたりしてた、平さん!!IMG_5768

 

平さんにいっぱい愚痴を聞いてもらって、

美味しい日本食を食べたら、

さっきの口論はもうどうでも良くなっていた。

 

てか、平さんに説明してて改めて気づいたけど、

やっぱこれ俺が悪いよね。

 

自分が気づかずにカトマンズまで行っちゃったんだから。

 

 

というわけで、パスポート紛失事件の真相はこんな感じでした。

 

とってもバカな僕と、ちょっと間抜けなバイク屋の奇跡の物語でした。

 

大した落ちも無いつまらない話だったね。

 

こんな話、正直ブログに書くのも恥ずかしいです。

 

とってもくだらない話を読ませてしまって、みなさんごめんなさい。

 

これからは面白い話を書けるように旅頑張ります。

 

あと、パスポートの管理はしっかりします。

 

 

だから、ここ、

 

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